2021.08 03
マンション選びは外観と玄関で決まる?拘るべきポイントとは!選ばれる外観、玄関を解説
お客様がマンションを選ぶ際、費用面はもちろんのこと、間取りや広さに日当たりのよさ、周辺環境などの立地条件が重視される傾向にあります。言わずもがなこれらの要素は快適な暮らしのためには必要不可欠なポイントでしょう。
一方で、マンションの内覧でわかる占有部だけでなく、’外観’、そして共有部である玄関エントランスもマンション選びの際の大切なポイントとなってきます。
今回は、マンションをお持ちのオーナー様に向けて、どんなポイントに着目してマンションは選ばれているのか、外観や玄関選びにおいて重視されている要素はなんなのか、’選ばれるマンション’にするためのポイントをご紹介致します。
目次
外観はどれくらい重視されているの?
マンションを購入するというのは、人生の中で最も大きな買い物である人がほとんどでしょう。
だからこそ、少しお高めのバックやお洋服を買うようなテンションでマンション選びを進めることはできません。普段の買い物の何倍も調べ、慎重になり、熟考することでしょう。
入居者にとっては自分や大切な家族が住むことはもちろん、もしかすると将来、資産運用の可能性が出て来ないとも限りません。
お住まいにおける事情は日々変化することを念頭に置いて、マンションは選ばれるため、いつの時代も、年月が経っても選ばれるマンションを保ち続ける必要があるでしょう。
ポイントとなる資産価値
なぜ、’マンションの外観(見た目)’はそんなにも重要なのでしょうか。
それは、外観の良し悪しが’資産価値’にも大きな影響を与えるからです。
購入した人、その家族が一生住み続ける場合ももちろんありますが、フレキシブルな働き方が浸透し、家族の在り方も多様性が溢れる中で、ライフスタイルの変化も日々刻々と変わってくることでしょう。
そうした場合に、いずれは売却するかも?ということを念頭に置いて選ぶ人も少なくありません。売却するとなると、次の買い手も、このマンションは素敵だ、買う価値がある、そして先の購入者と同じように、いずれ売却するかもしれないしその時にもまだ売れる価値はあるだろう!と踏んで購入に踏み切る場合もあるのです。
ここで大切になってくるのが外観。外観のよいマンションは、中古市場でも売れやすく、それほど目減りせずに売却できる傾向があるのです。同じような間取りの場合、やはり見た目が良いのに越したことはありません。
あるデータでは、外観にこだわりのあるブランドマンションを10年後に売却した場合、その騰落率(株式や投資信託(ファンド)が’一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたか’を知るために、配当や分配金を考慮した価格の変化率を計算したもの)は、平均でマイナス2%~プラス2%程度であることがわかっています。
10年住んだにもかかわらず、ほぼ資産価値が落ちていないというのは、売る側にとってはものすごい儲け物ではないでしょうか。
マンションの資産価値は、冒頭にある通り、立地やアクセスなどが注目されがちですが、将来的に売却する可能性があるならば、マンションの外観をしっかりチェックしておくことで未来が変わってくるでしょう。
外観のいいマンションを購入するメリット
❶高値で売却しやすい
転勤がないと踏んでマンションを購入しても、仕事上何が起こるかは決してわかりません。
そして、若い時は考えていなくても何らかの事情で実家を継いだり故郷に帰ることもあるかもしれません。
将来的に引越をして売却する場合、特にマンションの外観も重視して選ぶ必要があるでしょう。どれだけ占有部の使い勝手が良かったとしても、外観が古臭ければ、それは売る上でとてもネックになります。
占有部は新築時より確実に使用感がある状態になっていますから、それは各々の感覚によりますが、外観はそのメンテナンスやデザイン次第で如何様にも新築のように見せることは可能です。外観は誰にでも見える部分ですから、買うときにはかなりの決め手となります。
❷買い手/借り手が見つかりやすい
一時的な海外出張や引越しなど、賃貸として貸し出す際、期限付きで誰かに貸す場合は特にですが、すぐにでも借り手を見つけたいものです。分譲で買ったにもかかわらず、そのローンを払いながら引越し先の賃貸料を払うことになるわけですから、借り手が見つからないのは大きな痛手となってしまいます。
部屋自体、占有部分であれば好きにリフォームを行い、きれいにすることも可能ですが、外観は自らがを加えることはできません。いざ借り手を探すとき、外観が問題となることだけは避けたいところです。
賃貸物件というものは、借り手がいてはじめて価値が発生するものです。きっと最初の人が買われた理由もそうであるように次の借り手にとっても、マンションの外観は第一印象を決める大きなポイントになります。
風雨にさらされ、いくら最新の技術で施工が行われていても経年劣化による見た目の変化は避けられないので、元の外観はもちろん、メンテナンスを定期的に行い、見栄えを常に考えているマンションであるよう心がけましょう。
大切なのは見栄えだけではない
マンションの外観は、誰の目にも触れるところですから見栄えがいいに越したことはありません。資産価値の観点からも前述の通りです。
しかし、見た目のよさだけで判断できないのが住まい選びの難しさとも言えるでしょう。
日々の生活においては、利便性や快適性などの機能面が充実していることが欠かせません。若くて健康なうちはそれほど気にならないことも、年齢を重ねていくにしたがって、また怪我をした時など、不便と感じるようになってくることもあります。長く住み続けることを考えるのであれば、機能面のチェックも怠らず行いましょう。
外観と同様、自力ではどうにもできないのが、共用部分であるエントランスでしょう。ここも押さえておくべきポイントを見ておきましょう。
❶バリアフリーであるか
今の自分の状態は良くても、いずれ人は歳を重ねるもの、また常に健康な状態であるかなど、確証は持てませんね。
事故や怪我などで不便になってしまってから焦っても手遅れです。いつ何時何があっても生活に困らないよう、また賃貸をするとき、借り手のターゲットを絞らなくていいよう、誰もが使いやすい作りであることが大切です。
扉は自動ドアであるか、エレベーターがあるか、無駄な段差がないか、車椅子がすれ違える廊下の幅が設けられているか、バリアフリーで、ユニバーサルなデザインを心がけましょう。
❷駐車場
都心のマンションでさえ数台止められる場所が確保してあるものですが、車を日々の移動手段としている人はとくに、駐車場の形状も考慮する必要があるでしょう。
できれば平面の場所が確保できるマンションが望ましいですが、土地の狭い都市部では、駐車場の利便性がよくない物件も少なくありません。
戸数に対して駐車可能台数が極端に少ない物件もあるので、忘れずに確認しておきましょう。
さまざまなトラブル
普通の買い物でも、いざ購入して家で使ってみると、使いにくかった、思っていたものと違った、というのはよくあることかもしれません。
マンションは人生で最も大きな買い物の一つですので、そのような相違がないように心がけるべきでしょう。
新築が完成すると、イメージと違った
マンションに限ったことではなく、戸建てのエクステリア、例えばフェンスや塀など細かい部分でも問題になることがありますが、想像していたカタログ上の色を実際実物大で目の前にすると、’そもそものイメージより圧迫感があった’などのトラブルが発生することがあります。
これを防ぐには、オーナー様は、色見本や素材をしっかりと打ち合わせで見極めたり、コンピュータによるシミュレーションをすることはもちろん、似たタイプのマンションを見学するという方法もあるでしょう。
入居される方にとっても、中古マンションの場合は、外観の確認だけでなく、内覧で部屋の内部を確認することができる場合がほとんどです。実物を間近で確認できるため、安心して購入することができます。
ただ、新築のマンションを購入する場合はそうは行きません。CGの動画や画像、チラシなどで確認するしか方法はないですが、実際の建物とは少し印象が異なるケースも少ないことを念頭に入れておくべでしょう。
しかしながら、それだけ外観の雰囲気への期待は高いということですので、外観を重視して選ぶことはお忘れ無く。
エントランスで起こりうるトラブル
エントランスは共用部分ですので、創りを変更することはできないだけで無く、管理も全て自分の思い通りに行えるわけではありません。
しかし、エントランスはマンションの顔と言われる非常に重要な部分となります。賃貸として貸し出すときに見学に来られた方の印象が悪くならないために、常に素敵に保たれるよう心がける必要があるでしょう。
それではどんなトラブルが起こりやすいのか、どんな対処をすれば良いのか、みていきましょう。
❶ 汚れやゴミの放置
エントランスの清掃は管理会社で行ってくれるのが基本です。
ただ、なかなか行き届かない場合もあります。これは入居前のチェックである程度は避けられますが、大家さんと管理会社、どちらに責任の所在があるかはケースバイケースでしょう。
まずは共用部分の管理や清掃を、どちらが担当しているかを尋ねるところから始めると良いでしょう。
❷子供が遊んでいる
エントランスで遊ぶ子供が問題となることがあります。
マンションは老若男女さまざまな方が、いろんな家族構成のご家庭が入居していますので、共用部分ということもありある程度仕方ないと気にしない人もいる一方で、常識的ではないという人の衝突の原因になりかねない問題です。
ある程度の注意を促したり、入居の際に、しっかりとルールを決めておくなど、遅れて入居された方が不愉快な思いをしないよう、そして、新たな借り手が見つからない!という事態に陥らないよう、気を配りましょう。
❸私物が置いてある
エントランスはみんなが通り、みんなが使う場所ですが、それを弁えずに私物を置いてしまう人がいたりします。それをずっと置きっぱなしにするのは、厳密にいえば共用部分の使い方に反してしまう可能性がありますね。
しかし一時的に置いていたという場合は、価値観の違いによってトラブルに繋がる場合があります。
本当にちょっとしたことに感じられる場合と、神経質な方だとなかなか許せない!という場合もありますので、マンションはさまざまな方が一つ屋根の下に暮らす共同生活の場であるということを念頭に置いて、居住者も意識をある程度持つこと、オーナー様もトラブルが起こらないように予防し、起こってしまった場合はすぐに対応できるようにしておく必要があるでしょう。
まとめ
マンションの外観とエントランスは、さまざまな観点から非常に重要な部分であることがより実感が湧いたのではないでしょうか。
どちらにも共通しているのは、誰の目にも触れて、かつ、購入後入居後は自分の手ではどうにも改修改善を行なったり、手を加えたりできないことです。
だからこそ、購入を考えたり賃貸を考える入居者にとって妥協できない部分と言っても過言ではありません。
占有部はもちろんですが、こここそ要と思って、抜かりない設計と実用性あるデザイン、そして管理を怠らないようにしましょう。マンションの資産価値を左右するこの二点、今一度考えてみられてはいかがでしょうか。