2022.05 23
ファサードとは?東リノ的重要度No.1
マンションや戸建ての外観、外構が気になり出した方、ファサードという言葉は聞いたことありますでしょうか。あまり無いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ファサードとは建物の正面の外構デザインのことで、フランス語のfaçadeが語源です。
用語としては建物の正面という意味なのですが、外構デザインの意味的には「顔」と捉えます。建物の正面だから顔、つまりここのデザインで建物の印象が決まるということです。
私たち東京リノベンチャーは外観デザインの際にこのファサードが一番大事だと考え施行を行っています。そこで今回はファサードとはなんなのか、そしてファサードを含んだ外観デザインの重要性や外観デザインをする際のポイントをご紹介したいと思います。
目次
ファサードって?
ファサードは建物の正面デザインのことで、外構デザインとしては建物の顔としています。そのため、住宅の外観の印象を左右するとても重要な場所なのです。
玄関だけのこと?と思われる方もいるかもしれませんが、そうではなく玄関はもちろん、玄関アプローチや住宅自体の外壁、窓の配置までもがファサードとして見られます。簡単にいうと、住宅の前に立った際に見えるものは全てファサードとみなします。住宅の顔というほどですから、とても重要なポイントです。
お庭のデザインや玄関周りのデザインなど、一部分でのデザインは聞いたり、実際に施工された経験がある方も多いと思います。玄関周り、お庭のデザインだけでも種類やデザインの仕方が豊富にありますが、ファサードだと窓の配置や窓枠の作りといった意外と意識してなかったものも全て考慮されるので、より奥が深いものになります。
外観デザインの重要性とポイント
ファサードを綺麗にしたい場合は外観デザインを作り上げなければなりません。
外観デザインをリノベーションすると、それだけでマンションやビルの価値は上がります。住宅の場合でも生活の満足度が上がります。さらに、その住宅を売るとなった際も価値が上がるでしょう。
つまり外観をしっかり作り込む、作り直すことで大きく建物の価値は変わるのです。外観全てを変えるのではなく、部分的に変えるだけでも印象を変えることができます。
それだけ重要な外観を変える際のポイントをいくつか紹介します。
コンセプト
おしゃれにしたいと思ったらまずはコンセプトを決めるのがおすすめです。
コンセプトと聞くと、何か大きなプロジェクトのような気がしますが、難しいことではありません。どんなお家にしたいか、どう思われたいか、どんな感じが好きかなど簡単に考えておくだけで良いです。
例えば、暖かい感じがいい、開放感があるような家がいい。といったどんな感じがいいかという話で大丈夫です。
ある程度コンセプトを決めておけば、その後の施行会社や業者との話し合いがスムーズに進みますし、施工会社としても提案がしやすく、より良い住宅やマンションにすることができます。
コンセプトが決まっていると、ファサードにこだわりたいとなった時もどのような顔にするかなどが決めやすくなります。窓の配置など、しっかりとファサードを作り込みたいとお考えの方は、まずはコンセプトを決めておくのがおすすめです。
色
色は戸建てやマンション、ビルの外観でとても大きな影響を与えるものです。
お住まいの近くや通勤、通学路で見かける住宅街の中で、一軒だけ黄色や紫、緑などの外壁の住宅があって、とても目立っていたという経験はありませんか?住宅街沿いを走る電車に乗っていても、一軒だけ外壁の色が違うと目立って見えたりすることがあると思います。それだけ色は外観の中で重要なのです。
さらに、例えばコンセプトを暖かい感じにした場合、周りのお宅と同じ形の住宅でも、暖色系を使用すると同じ形の住宅でもより暖かい印象にすることができます。
室内のデザインでも和モダンがコンセプトの場合、和室の形状は普通の和室でも、畳に色をつけたり、壁紙をあえて青やオレンジなど、従来の和室には無い色を使うだけで一気にモダンな印象をつけることができます。
また、アクセントカラーといって、あえて一部分だけ周りと大きく違う色合いにすることで、デザインにアクセントをつける方法もあります。外観でそのようなデザインをしようとすると、ファサードにも特徴が出て、印象的なお顔になるのでおすすめです。
ビルやマンションも同様のことが言えます。ビルやマンションは大規模に形を変えてしまうということは難しいと思うので塗装を変えるだけでも外観のイメージは大きく変えることができ、新しさを持たせることができるので、ビルやマンションの外観イメージを変える際は色にこだわってみるのもおすすめです。外壁に2色以上使用してみるなど、色だけでもデザインの幅は多くあります。
防犯性
住宅の外観デザインではデザイン性とともに防犯性も重要です。
戸建て、マンション、ビルはどれも人が住んだり、出入りする場所なので、防犯には気をつけたいです。
ファサードにこだわりすぎて窓の位置が悪く、外から生活が見えてしまうといったことにならないよう、間取りなどで動線を確認しましょう。
また、外構デザインとして、オープン外構、クローズド外構、セミクローズド外構がありますのでそれぞれの良いところ、悪いところを考慮して考えると良いです。
例えばオープン外構は、住宅自体のデザインに凝っていたり、開放的に過ごしたいという方にはおすすめです。しかしその分、外から見えやすいので他者から生活が見えやすいといった防犯面のデメリットや、ペットやお子さんが飛び出してしまう可能性がある危険性があります。クローズ外構は防犯面に気をつけたいという方にはおすすめです。しかし、閉塞感を感じたり、逆に死角ができてしまう可能性があります。その間を取ったセミクローズ外構というものもあるので、防犯面などを考えて外構デザインを考えると良いと思います。
マンションやビルは防犯面をより一層気をつけるべきです。防犯カメラやオートロックの設備はもちろんのこと、あえてオープン外構にすることで人目につきやすくし、人の目が常にある状況にするのも逆に防犯的に良いかもしれません。
オープン外構にしながら、住民が使用するスペースは植栽や花壇で隠すなど、ファサードを意識した防犯対策もできると思います。
施行会社、施工業者をしっかり選ぶ
施行会社や施工業者をしっかり選ぶことが外観デザインやファサードデザインの成功に直結すると言っても過言ではありません。
外観に特化した施工業者を選ぶのもおすすめです。外観の経験が多いほうが、デザインを決める際に多くの提案をもらえたり、見栄えのいいデザインをただ勧めるだけというのではなく、デザインとともに動線や防犯面などを考慮して提案してもらえたりします。
戸建て住宅やマンション、ビルは安い買い物ではないため、施工業者もしっかり見極めることが必要です。
見積もりや相談が無料なところが多いので、何社か相談し、良いと思ったところに依頼するのが良いでしょう。
有名店やクチコミが多いところを信用してしまいがちですが、物件がある土地の施工業者に相談に行くのもおすすめです。
有名なところ2、3件、物件エリアの施工業2、3件などで問い合わせてみるのも良いでしょう。
まとめ
今回はファサードとはなんなのか、ファサードデザインについてや、外観のデザインについて説明、ご紹介しました。
戸建てやマンション、ビルの印象は外観によるものがとても大きいです。ファサードは顔という意味なので、外観デザインをする上でとても重要となります。今回ご紹介したポイントを踏まえて丁寧に作り上げてください。
外観を変えるだけで住宅やマンション、ビルは生まれ変わります。大きく価値が変わる箇所でもありますので、ご希望のデザインに仕上げましょう。
マンションやビルは特に、多くの人が住むので、防犯面はなるべく万全に、施工会社、施工業者はしっかりと選びましょう。