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梅雨といえば○○?!物件管理が重要な時期!

2022.06 03

梅雨といえば○○?!物件管理が重要な時期!

多くの人が不快に感じる梅雨。不動産オーナー様にとっても1年の中で一番嫌な時期ではないでしょうか。梅雨になると多くの不動産オーナー様を悩ませるのがカビ。
カビは気づかないうちに発生するうえに掃除も大変。せっかく入居希望者の方が内見・内覧に訪れても、カビがあるからと候補から外れてしまうなど入居率低下の原因になったり、物件の価値が下がってしまうことも。
さらにカビは廊下や階段などの共同部分にも発生します。それにより入居者の方からの評価も下がってしまいます。
今回はこれからの梅雨シーズンに向けて、物件の価値や入居率に大きく関わるカビの注意すべき箇所、対策についてご紹介します。
カビの発生の予防、対策は空室対策の一貫になりますのでしっかり行いましょう。

マンションにできるカビについて

梅雨シーズンに頭を悩ませられるオーナー様も多いカビ。
生活していくうちにできてしまうイメージですが、実は使われていない空室にもカビはできます。むしろお手入れする人がいない空室の方がカビは出来やすいです。
長いこと空室で、明日内見・内覧があるからと久しぶりに訪れたらカビだらけだったというお話も珍しくありません。入居率の向上や、空室対策のためにもまずはカビについて知っておきましょう。

カビによる被害

カビは見た目から不潔な印象を持たせるだけでなく、体に悪影響を及ぼすものとされているので内見・内覧の際に見つけるとやはりいいイメージは持ちません。
カビは基本的に強い毒性があるわけではなく、少量吸い込む分には問題はありません。しかし、大量の胞子をばら撒いているものを吸い込むと、喘息などのアレルギー性疾患や感染症の可能性があります。さらにダニの餌にもなるため、ハウスダストの原因にもなります。
マンションに発生していた場合、アレルギーを持っている方や、お子さんがいるご家族は入居を見送る可能性が大きく、カビがあることで入居率を下げてしまいます。

カビが発生する条件

カビは高温多湿で発生すると言われているように、暖かくジメジメした空間で育ちます。

温度

温度は25℃がカビが好む温度とされていますが、5℃から35℃前後でも生育します。
特にマンションは熱がこもりやすいため、まだ夏本番ではない季節でも25℃に達することがあります。

湿度

湿度80%以上がカビが好む湿度です。一部の乾燥した状態で生育するカビでも65%の湿度が必要です。
2021年の東京都の月平均の湿度で、6月は77%、7月は83%、8月でも80%と梅雨から夏の季節はカビが発生するのに好条件な湿度になっています。

栄養

カビはたんぱく質や炭水化物、油脂などを栄養にしています。主に皮脂汚れやほこりが餌になります。
カビも生きているため栄養がなければ生きていけません。退去後の清掃やまめな清掃でカビの栄養を無くし、発生させないことも大事です。

カビが生えやすい場所

マンションの中でカビが生えやすい箇所をいくつか紹介します。

窓周りはカビが発生しやすい箇所です。
結露ができ、その水分によりカビが発生します。結露ができていたらすぐに拭いたりしてカビを防ぎましょう。

入居者の退去後にカビが生えやすいのが床です。
布団をずっと置いていた場所や水分や汚れがつきやすい台所付近の床は注意が必要です。
退去後しばらくしてからカビが発生することもあります。

水回り

キッチン、浴室や洗面所は部屋の中でも水を扱うため湿度が高くなり、カビができやすいです。
さらにキッチンや浴室ではお湯を使うので高温になりやすく、高温多湿のまさにカビが発生しやすい空間になるため、注意が必要です。
キッチンのシンク、洗面台付近と洗面ボウルはしっかりと水を拭き取りましょう。

階段周り

雨がそのまま当たるような階段のマンションの場合は階段の角の方など雨水が完全にはけきらなかった箇所にカビが発生することがあります。
階段周りに柵や仕切りがしっかりとついているマンションの場合は階段近くの柵や仕切りの内側、排水溝周りに水が溜まったままになってしまい、カビが発生することがあります。
また、意外と太陽が当たりにくい外壁部分にもカビが生えやすいので注意が必要です。

畳は要注意

和室があるマンションの場合、畳は特に注意が必要です。
使い古された畳の場合はいいのですが、退去後の内装リノベーションで畳を新しく張り替えた場合、注意が必要です。新しい畳は湿気を吸収しようとするため、カビが発生しやすいのです。古い畳の方がカビが生えやすいイメージがあるので新しくしたから大丈夫と思われがちですが、新しい畳こそカビが生えやすいです。

カビの予防

先ほどもご紹介した通り、カビがあると、入居希望の方が快適な生活ができるかというイメージをした際に、入居を見送る要因の1つとなります。見た目が不快、アレルギーや感染症の原因、ダニの発生の原因になったりと実際に害があるという点だけでなく、管理されていないマンションというイメージにもなりかねないので、オーナー様がご自身で管理している場合はまめに掃除や換気をしにいき、カビを防ぐ必要があります。カビの予防、対策を行うことで入居率の向上や空室対策を行うことができます。

カビの予防はカビの原因を断つことが一番です。
温度はどうしても対策できないことが多いため、湿度管理を徹底しましょう。
理想はこまめに換気することですが、それができない場合はエアコンを弱設定にしてかけっぱなしにすることがおすすめです。換気扇や扇風機を常に回し、部屋の換気も行いましょう。

窓際のカビ予防

窓際の結露を見つけた場合はすぐに拭き取り水分を無くすことが重要です。
冬場は結露が出やすく、長く放置していると窓枠が木製の場合は水が染み込み、カビの根が生えるので冬場も結露に注意が必要です。

水回り

水回りのカビ予防は何よりも水分をと汚れを無くすことが大事です。
シンクなどの水気は必ず拭き取りましょう。蛇口周りは意外と忘れがちなのですが、水気が残っていることが多いのでよく確認しましょう。
また、汚れも注意が必要です。
キッチンの場合はコンロ周りに水分と共に油分などの汚れがある場合が多いのでしっかり掃除する必要があります。さらに、トイレは意外と壁に汚れが飛んでいるので壁紙クロスの張替を行うか、隈なく拭き取りましょう。
浴室内の壁は熱いシャワーをかけ、その後冷たいシャワーをかけることで、熱でカビを弱らせると共に、冷たいシャワーで室内の温度を冷ますことができます。

玄関

シューズボックスにもカビが生えることがあります。
玄関が北側・日差しがあたりにくい場所の場合、カビ対策が重要になってきます。シューズボックスの扉を開けてこまめに換気しましょう。
吸湿・脱臭効果の除湿剤を置くのがおすすめです。

クローゼットや押し入れ

長く空室の場合に多いのですが、使わないからといって押し入れやクローゼットを閉めっぱなしにすると、湿気がこもり、気づかぬうちに結露ができていてカビが発生してしまうことがあるので、なるべく開けっ放しかこまめに訪れて換気するのがお勧めです。
また、除湿剤の設置もするとより効果的です。

カビの対策

ではカビができてしまっている場合はどうしたらいいのでしょうか。
カビは人に害のある場合もあるので、カビの量が多い場合は換気とマスクをして掃除しましょう。
あまりにも量が多い場合は清掃会社に依頼するのも手です。

根が生えているカビ

キッチンや浴室、窓際のパッキンや窓枠の木材など柔らかいものに生えているカビの場合は根が生えている可能性が高いです。そのようなカビの場合、上部を掃除しても意味がありません。
カビ取り剤をカビにかけ、時間をおいてから乾いた布などで拭き取りをしましょう。
水拭きをすると水分が残るため、乾拭きにしましょう。

表面のカビ

タイルの上など硬いものの上のカビは根が生えていない表面上のカビであることが多いため、拭き掃除で完了します。
その際も濡れ雑巾など水分を含んだもので拭き取ると残った水分でカビが生えるため、エタノールなどのスプレーをかけ、乾いた布巾やティッシュで拭き取りましょう。

畳のカビ

畳にカビが生えていたら、窓を全開にし、マスクをしてから畳全体に、カビが舞わないように静かにエタノールをスプレーします。
その後掃除機で静かに吸い取ります。この際も濡れた雑巾での拭き取りは厳禁です。
畳は表替えから1年ほどするとカビが生えにくくなるとされているので、畳を新しくした際は1年ほどこまめにお手入れをしましょう。

まとめ

今回は不動産オーナー様に向けて、これからの梅雨の時期、マンションの入居率の低下や、マンション自体の価値に大きく関わってくるカビの予防、対策についてご紹介しました。
カビの予防・対策は面倒ですが、空室対策の1つでもあり、さらには現在ご入居されている方からの評価にも関わるので、今回ご紹介したポイントを踏まえてしっかり対策してみてください。

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