2021.06 30
【外壁リノベーション】作業工程と施行中の注意点
外壁リノベーションをお考え中のオーナー様。街中で工事中の現場はよく目撃するけれど、どういう風にこだわりを持てばいいのかどうやって外壁が完成していくのかわからない!という方も多いのではないでしょうか。
正しい知識を持っておくことで、工事中に起こりがちな様々なトラブルを防げますし、素早い対処も可能です。
外壁リノベーションの際の工程と、注意すべきポイントを解説していきます!
目次
外壁塗装の工期の目安
50戸未満のマンション→約1カ月~2カ月
50戸以上のマンション→約2カ月~3カ月
タワーマンションなど大規模マンション→半年
外壁塗装の工程
真っ先に頭に浮かぶ塗装作業だけでも、下塗り、中塗り、上塗りという工程があり、実に多くの工程が必要になるのです。それでは、どのような手順を追っていくのか、詳しくみていきましょう。
❶足場設置
高所での作業のために金属製の足場を組み、ネットをかけて塗料の飛散を防ぎます。
❷洗浄
外壁の汚れを洗浄します。剥がれかけた塗膜を落とすためにも高圧洗浄が用いられます。
❸養生
窓など塗装しない部分を養生シートやビニールで覆います。
❹下地処理・補修
ひび割れや金属部分のサビなどの補修で、コーキング(隙間を埋める作業)が劣化していれば打ち替えます。
❺下塗り
塗料の密着性を高めるために下塗り材を全体に塗布します。
❻中塗り・上塗り
塗料を2回に分けて塗る本塗りです。
❼足場解体
全工程が終了したら足場を解体します。
注意すべきポイント
音がうるさい
外壁リノベーションや塗装では、足場を組むことが必要です。足場は金属製のため設置には大きな音が出てしまいます。
また、塗装中でも職人の歩く音や声などが響くため、塗装期間中に出る騒音を事前に周知徹底し、理解を得ることが大切です。
景観を損なう
ネットや足場があるため窓からの景色が妨げられ、外を眺めることができなくなります。
ストレスに感じてしまう居住者もいるのではないでしょうか。
また足場があることで外部からの不審者侵入の恐れやなどの防犯面での不安も出てきますので、ケアが必要でしょう。
洗濯物が干せない
足場にネットをかけて塗装を行いますが、特に吹き付け塗装では塗料が洗濯物に付着する恐れがありますので、工事期間中は洗濯物を外に干すことができません。
なるべく早めに告知をし、管理会社を通して遅くとも10日前までには工期や工事内容の告知を完了させることで、後々のトラブル防止につながります。
また、具体的な工事の時間帯や、休日工事の有無などを開示しておくと、住民が工事の時間帯に合わせて外出するなどの対策ができるため、有効です。騒音対策用のヘッドフォン使用を促すなど、できる限りの配慮が求められます。
塗装の臭気
塗料には種類が大きく分けて水性形塗料と溶剤形塗料の2種類あります。
臭気に関しては、圧倒的に水性形塗料の方が少ないですが、性能面では、溶剤形塗料の方が優れています。近年は水性形塗料の性能もほとんど差がないほど向上しています。
臭気は目に見えないため見落としがちですが大切なポイントです。
まとめ
外壁リノベーションはさまざまな工程があり、思いのほか期間が必要です。
また天候に左右されやすいため、雨や台風が多い季節では予定してた工期が延びる可能性があるので要注意。
手遅れにならないよう早め早めの計画を心がけましょう。
また、オーナー様の費用面だけではなく、住人の日常生活や近隣住民にも不便を強いてしまいます。そのため、徹底した事前告知と迅速な対応、アフターケアに努めましょう。