2021.07 03
マンションの修繕積立金と管理費とは?その違いを徹底解説!
外壁リノベーションを行う際、マンションの規模が大きければ大きいほど、かかる費用も多額になってきます。
そこで活用できるのが、居住者が納める”修繕積立金”。
居住者は分譲マンションを購入すると、購入費のローンのほかに、管理費と修繕積立金を徴収されますが、今回はこの二つの費用は何か、その違いは何なのかについて考えてみましょう。
目次
修繕積立金とは
一定年数毎に計画的に行われる、壊れたり劣化したりしたものを修繕するための費用で、一度に何百万単位でかかるため、毎月数万円ずつ徴収するものです。
主に10〜15年ごとに行われる大規模修繕のための費用です。
・外壁改修工事
・屋根・屋外防水
・内装階段の手すりやペンキ塗装
・給排水管の取り替え
・床防水
・エレベーターの取替え
・エントランスの模様替え
・不測の事故や特別の理由で必要になった修繕
・敷地や駐車場等共用部分の変更
・台風、地震等自然災害による損傷の修繕
・建物の建替えでの合意形成に必要な調査
修繕積立金相場
・15階未満
5,000㎡未満…218円(165~250円)
5,000~10,000㎡…202円(140~265円)
10,000㎡以上…178円(135~220円)
・20階以上…206円(170~245円)
管理費とは
管理費は、日常の生活を快適・安全に過ごすために必要な、共用部分の管理に使われる費用です。
・共用廊下やエントランスホール、ゴミ置き場などの清掃業務
・共用部分の電気代
・エレベーターや自動ドアの電気代やメンテナンス費用植栽の水やりや手入れ
・電気・給排水設備の保守点検費
・プールやフィットネスジム、宅配ロッカー等共用施設の運営や維持、保守点検
・管理員やコンシェルジュの人件費
・巡回警備員や防犯カメラにかかる費用
・共用部分の火災保険・地震保険料
・セキュリティシステム費
マンションの管理費相場
・一般的なマンションの管理費…1㎡当たり200円前後
・40階未満のタワーマンション…240~248円で約2割増し
・40階以上のタワーマンション…281円で実に4割増し
タワーマンションは、24時間警備、中庭、プールやフィットネスジムなどのスポーツ施設、エレベーター、常駐のコンシェルジュによる手厚いサービス等、普通のマンションとは管理レベルが異なり、コストが高くなります。
修繕積立金と管理費の違い
管理費…”日常”の管理に使用される。
修繕積立金…定期的に必要となる建物の”大規模な修理工事費用”として蓄えられるもの。
修繕積立金の2種類の積み立て方
均等積立方式
初年度から一定の金額で修繕積立金を積み立てます。
新築の場合は特に、数年間劣化も目立たずすぐには修繕の必要がないため、納める住人側からすると少し不満が溜まってしまうのがデメリットでしょう。
段階増額積立方式
積立金が一定ではなく、始めは定額で段々と高くなるように設定されています。
これは均等積立方式と比べると無駄がなく最初の不満は出にくいですが、途中から金額が高騰してしまいます。
12年、15年周期などの修繕や取替えはよく行われていますが、それ以上の年数での修繕計画は行われていないのが現状です。
まとめ
居住者はローンの他に管理費や修繕積立金など、収めなければならないものが多く負担が大きくなりますが、長い目で考えるとこの修繕積立金はとても大切な役割を果たします。
双方の理解のもとで効率よく徴収し運用することで、安心安全な暮らしを守りましょう!