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マンションエントランスを、”おしゃれな植栽”で彩り、資産価値をUPさせよう!

2021.07 10

マンションエントランスを、”おしゃれな植栽”で彩り、資産価値をUPさせよう!

マンションのご入居者様にもご満足いただくだけではなく、新規の入居者様獲得のためにも、マンション管理において気をつけたいポイントは様々あると思います。
今回は中でもエントランス、共用部分の植栽についてまとめてみます。
足早に家を出たり疲れてとぼとぼと帰ってきた時、何気なしに通りすぎる植栽部分ですが、あると無いでは大違い。緑一つない玄関口だったら…これほどまでに人は自然に癒やされ支えられてきていたんだと言うことに気づくことでしょう。
以前お伝えしたように、マンション前のエントランスは部屋の内装だけでなく、今やお部屋選びと同じくらい非常に重要視されているポイントです。
景観が良くなることによって成約率も数段のUPが期待できますよ。植栽の美しさによって選ばれるマンションエントランスを目指しましょう。

植栽施工にはどんな植物が使用されるの?

一般的にはツツジやサツキなどが多く用いられていますが、他にはどんな種類の植物が選ばれる傾向にあるのでしょうか。
そこに緑があればそれでいいと言うわけでは決してなく、“ただ植える”ということにならないよう、植える種類や角度、植物の向きにもこだわり、少しでも景観が良くなるように、建物がより引き立つような玄関口を完成させたいものです。
常緑樹と落葉樹、そして番外編ですが、おすすめの観葉植物も見ていきましょう。

常緑樹

【オリーブ】洋風で優雅な佇まい
●モクセイ科・オリーブ属
誰もが口にしたことのあるオリーブ、そしてオリーブオイルとなると家庭の必須調味料ですが、木そのものの魅力もたっぷりです。
洋風のシンボリツリーとして根強い人気を持つオリーブは、強い日差しと乾燥に強く虫も付きにくい特性があります。
枝が伸びても、その重みで枝の垂れた姿が大変美しく、人気です。
白・青・黒系の外観に特にマッチする樹姿なので、外壁との組み合わせで選ぶのも良いですね。

【ソテツ】オリエンタルな原始的植物
●裸子植物・ソテツ科
見た目もインパクトが大きく、古い日本庭園のイメージもあるソテツ。その剛健さとオリエンタルな雰囲気が注目を集めています。
強く乾燥しやすい環境でも生育可能で日照りにも強く、剛健なシンボルツリーと言えるでしょう。
見た目がヤシ類に似ていて、実が今にも落ちてきそうな南国なムードを醸し出しますが、葉はヤシ類に比べて短く、手頃な大きさ。葉の越境を心配せずに植栽できるため、オーナーにとっては心休まる植物です。

ソテツは水やりも必要なければ放任可能な剛健さを持ちあわせていて、樹形も豊富なため、選ぶ楽しみもあります。
ただ、鋭利な葉や幹先端のトゲに注意が必要なので、マンションのニーズに合わせて植栽を考え
る必要があるでしょう。

落葉樹

【アオダモ】枝葉の少なさと環境適応力が人気
●モクセイ科・トネリコ属
近年シンボルツリーとして魅力に注目が集まるアオダモ。日向から半日陰までは育成可能な適応能力を持っており、あらゆる場所へのシンボルツリーにおすすめです。
落葉樹としては直射日光にも耐性があり、害虫問題にもなりにくく、成長による越境や落ち葉などが問題視される中では、メンテナンスの面からも頼れるシンボルツリーと言えるでしょう。
また、植栽として用いられる中で最も枝が細く繊細な姿を維持できるアオダモは、マンションエントランスの敷地に余裕がなくても圧迫感は皆無であり、背が高くても葉が少ないため、すっきりとした存在感のあるシンボルツリーと言えるでしょう。

【ヒメシャラ】柔らかなシルエットと小さな白花の美しさ
●ツバキ科・ナツツバキ属
ヒメシャラは枝が細くて柔らかく、幹肌までも美しい、優しい自然味を感じられるの落葉樹です。
成長するにつれて小枝を枯らす傾向が強いため、細かい枯れ枝を時折除去してあげたほうが良い
でしょう。
ソテツが日本庭園にも用いられるのであれば、ヒメシャラは洋の雰囲気を醸し出せるでしょう。
左右が均等に整った株立ちの樹形が多く、枝が細いことから適度な透け感を維持できるため、圧迫感を生む心配がありません。
他の樹種でこの透けを保つには、時折剪定を必要としますが、ヒメシャラは混み入った枝が自然に枯れる為、常にメンテナンスを行ってくれている状態です。
直射日光が強く当たらない北側であればマンションのシンボルツリーとしても植栽する事があります。

マンションはデザインや築年数によっては、直線的で機械的な冷たさを感じてしまう場合もありますが、ナチュラルな樹形のヒメシャラを植栽することでそれを和らげ、建物の外観自体を引き立ててくれるでしょう。
ただ、直射日光や西日には弱い側面があるため、北側に入り口の向くマンションか、地表が直射日光に晒されない様に低木でカバーするなどの対策を行いましょう。

大型の観葉植物

植栽がテーマですが、混同されがちな観葉植物との違いと人気の種類についても触れておこうと思います。
植栽とは、”空間を樹木、地被植物等の植物材料によって美的にかつ機能的に構成すること、植物を植付ける行為も植栽という”とあり、両字ともに’うえる’という意味を持ち、地面や敷地に直接植物を植えることを指します。
一方観葉植物とは、葉やその色合いを楽しみ、自然な雰囲気を醸し出すことを目的に育てる植物で、鉢植えに植えられている移動可能な植物と言えるでしょう。
人気な観葉植物の中でも大型なもの、存在感があるタイプは、オフィスやマンションエントランスには最適です。
直接地面に植えるスペースがなくとも、後から追加もできお手入れがらくなことも人気な理由でしょう。

【ドラセナマッサンゲアナ】お手入れが簡単な観葉植物

温度管理や頻繁な水やりが不要なお手入れが簡単な観葉植物はエントランスに最適。細やかな
お手入れが不要なのはありがたいですね。
ドラセナマッサンゲアナと言う長い名前ですが、細長い葉が特徴的で’幸福の木’という別名を持つ有名な観葉植物です。清潔感と高級感を持ち合わせており、サイズも充実しています。
室温さえ温かくキープできれば、太陽光の当たらない場所でも元気に成長してくれるので、空調のあるロビーに最適でしょう。

【フェニックスロベレニー】おしゃれな観葉植物

フェニックスロベレニーは、大きな幹とすらりと伸びた枝が印象的の、おしゃれの代表格のような観葉植物です。
豊富に茂った葉っぱのおかげで、どこか南国テイストを感じる華やかな植樹で、お手入れも簡単なためエントランスにぴったりですよ。

選定や害虫駆除が必要な植栽

・ケヤキ
…落葉樹で大木となるため、メンテナンスや剪定を要し不向きでしょう。

・アベリア、シルバープリペット
…徒長枝(トチョウシと読む園芸用語で、上に向かって元気よく伸びる生長の早い枝)が出やすく、ケヤキと同じく剪定が増えるため、メンテナンスが大変になります。

・ハナミズキ
…うどんこ病が発生しやすく、景観の悪化につながってしまいます。

・ヤブツバキ、サザンカ
…チャドクガという害虫が発生する可能性が高く、毒針毛が皮膚に触れたり、刺さったりすると激しい痛みを感じるため、相応しくないとされています。

・マサキ、フイリノマサキ
…幼虫が大発生しやすいので、素敵に見せる演出なら逆効果を生むこともあります。

・クチナシ、コクチナシ
…オオスカシバ(蛾の一種で、夏の日中に活発に活動する)の食害を受けやすいので注意が必要でしょう。

・サクラ類
害虫が発生しやすく、落葉が多いため、管理が大変となります。

低木を用いてさらに素敵な空間に

皆さんは街中を歩いている時、なんで素敵な木々かしら、こんな玄関だったらなぁと言った緑に対する感想を持たれたことがおありでしょう。
なかでも低木を意識したことはいかがですか?なかなかないかもしれません。
街中に溢れる緑の中で2〜3m以内の比較的低い樹木のことを指します。この’ていぼく’があることによって、植栽のクオリティが数段アップするだけでなく様々なメリットも。
ここからは低木についてみていきましょう!

低木の定義と形状的種類

木々は高さによって呼び名があり、樹高5m以上の木を高木、5m以内3メートル以上のサイズを中木、そして成長しても樹高3m以下の木を低木と言います。

しかし、住宅における庭づくりの場合の呼称は少し異なり、2m以下の庭木を低木・灌木(かんぼく)、1m以下、40~80cm程度の高さの庭木を小低木と言います。

【低木の形】

❶立ち木タイプの低木
地面からまっすぐに一本の幹が伸び、その幹から枝が展開して樹形を作るタイプの低木。
見た目はまるで普通の木、それでいて小さなサイズ感を維持できる低木のことです。
シンボルツリーが欲しいけれど、敷地面積や様々な問題から高さが出ない樹木が欲しい場合や背の高い木に寄せて植えるサブツリーのような立ち位置でよく使われます。
例)
ソヨゴ・ヒメシャリンバイ・フェイジョア・キンメツゲ・オガタマノキ・ボックスウッドなど

❷寄せ植えに向くタイプの低木
中心となる一本の幹持たない低木で、地面から顔を出したところですぐに枝分かれをする、❶が根で言う主根と側根からなるタイプだとすれば、❷はひげ根タイプと言えるでしょう。地面から上へ行くほど膨らむ様に大きくなっていく低木のことです。
樹高はその多くが50cm未満と本当に低いものが多く、同じ種類で寄せ植えを行って一つの風景を生み出すために使われることが多いでしょう。
このサイズをずっと維持するために定期的な選定が必要不可欠です。
例)
樹種としては、サツキ・アベリア・サルココッカ・アセビ・沈丁花・仕立てによってはツゲやボックスウッド等。

❸這性タイプの低木類
木というと、根を張ったところから空に向かってどっしりと生える!そんなイメージがあると思いますが、地面の近くで横方向へのみ生育するタイプの植物のことを、這性(はいせい)といいます。
こちらも基本的には横へ広がって成長を続けるため、庭のデザインを崩さない様に定期的な剪定が必要です。
他種同士の横枝が接触すると生命力の強い方が生き残って弱い方は枯れてしまうこともあるため、計画的な植栽をお勧めします。
例)
クリーピングローズマリー、コニファー等

低木のメリット

❶シンボルツリーの幹を保護
暑い時期の直射日光は、直射日光に弱い性質を持つ雑木高木の幹を確実に傷め、地表も極度の乾燥から根付近の温度を上昇させます。
日除け効果の為に一役買うのが低木。高木の保護に役立ちます。

❷地表に日陰を作る
低木を寄せ植することで、地面に日陰を作ることもでき、地面全体の乾燥を遅らせる効果もあります。
ただ、乾燥を完全に防ぐわけではなく、’遅らせる’ことが目的ですので、メンテナンスを欠かさない
ようにしましょう。
這性タイプの一例として列挙したコニファーのグランドカバーやローズマリー等は乾燥に強いた
め、おすすめの低木植栽です。

まとめ

今回はマンションエントランスを素敵に魅力的に見せるための手段としての’植栽’をご紹介しました。
樹木といっても様々なタイプや分類があることがわかっていただけたかと思います。ただ、これはほんの一例。なんとなく分かったけれど、やっぱり植物の専門ではないし十分な理解は持てないわ!と思ってもご安心ください。
詳しくは専門業者が必ずアドバイスいたしますので、こんな風な外観にしたいと、イメージを持っていただくこと、そして、その手入れや管理をどのようなペースでできるのかを頭に入れた上でご相談いただくと、より効率的に話がまとまるでしょう。
入居率アップを目指し、マンションエントランスのおしゃれな植栽、考えてみませんか?

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