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入居者はエントランスのこんなところをチェックしている!

2021.08 01

入居者はエントランスのこんなところをチェックしている!

マンションの顔とも言える「エントランス」。以前エントランスとは、そしてその役割や機能についてみていきましたが、我がマンションも少しリノベーションした方がいいかしら?と改修を考えた方もいらっしゃったかもしれません。
もしマンション全体の改修を行うならば、エントランスもおしゃれに、魅力的に創り変えてみてはいかがでしょうか?
今回は、入居者様が特に重要視しているポイント、エントランスのこんなところをチェックしている!という部分について、マンションのエントランスを改修するべき理由や、魅力的に映るエントランスの特徴についてご説明したいと思います。

なぜこだわるの

マンションに入る際には必ずエントランスを通ることになります。先ほども言った通り、エントランスは顔。
初めての商談や顔合わせの時、髪型をセットしたり、いつもより丁寧にお化粧をしたり、服選びを入念に行ったり、見た目にとても気を使うものです。何事もそうなのですが、一番はじめに見たものの第一印象が、全体のイメージを大きく左右しますので、人なら外見、マンションも外見、すなわちエントランス部分が非常に重要視されるのです。
たとえば、エントランスが上品で立派であれば、きっと各部屋も高級感があってデザインにもこだわっているんだろうなと、素敵な想像が湧きますね。エントランスの印象がマンション全体の、そしてそこに居住する住人の品格を決めかねないのです。
また、マンションの印象を大きく左右するため、物件の資産価値にも影響を及ぼすのもエントランス。ここの印象で入居率が如何様にも変わってきますし、お部屋にこだわり抜いた挙句、エントランス次第で空室率が高くなってしまうなんていう事態はなんとしても避けたいところです。魅力的なエントランスを構築・維持すること、また現状にご納得できない場合はリノベーションを考え何段も素敵な空間にすることが、資産価値を高めるのに非常に重要なのです。

マンションの入居者はエントランスのこんなところを見ている

さぁ、エントランスにこだわる重要性が見えてきたところで、新規の入居者は、エントランスのどんなところをチェックしているのでしょうか。
ポイントは以下の4つです。

❶デザイン性
❷安全性や防犯性が高いか
❸希望する設備や機能があるか
❹管理が行き届いているか

それぞれ順番に説明していきます。

エントランスのデザイン性

1つ目は、”エントランスの【デザイン性】”です。
一口にデザイン性と言っても目の付け所は様々ですが、デザイン面でこだわる場合人気なのは、’エントランスの照明’でしょう。何事も綺麗に浮かび上がらせてくれる照明。成人式の写真や家族写真はもちろん、テレビでもモデルさんに素敵な照明が当てられているシーンはよく目にするのではないでしょうか。
昼と夜では照明次第で印象もがらりと変わり、暗闇の中に素敵に聳え立つエントランスから、マンションのイメージがググッとアップします。ライトアップされた外観やアプローチを眺めながら入ったエントランスロビー空間で、どこかの国の高級ホテルにやってきたかのような気分になることも。素敵な家具、調度品や食材があろうとも、それが素敵に目に写らなければ意味がありません。

そして、どのような【空間】であるか。
天井が高く吹き抜けであったり、ドアがガラス張りで光が多く入ったりするエントランスは、高級感があります。
タワーマンションや大規模マンションでは、エントランスホールにシャンデリアを取り入れるなど、ホテルのようなデザインを意識している場合もあります。広々とスペースにゆったりと寛げるソファなどがあるとそこはもうリゾートです。
一方で、古いマンションや小規模マンションには、エントランスを入ってすぐに廊下やエレベーターなどの施設がある場合が多くなっています。居住空間とはいえ、非日常を感じさせるつくりであることがまた、一生住むかもしれない選び抜いた場所にはうってつけの空間でしょう。
言わずもがな、エントランスが豪華なマンションであればあるほど、リノベーション費用は嵩み、賃料や購入価格も結果的に跳ね上がってしまいます。エントランスにこだわっていない中古マンションと、新築のマンションの価格差は2.5倍とも言われています。
費用を抑えたい入居者様は豪華であることよりも’デザインや雰囲気が好みか’を重視したり、エントランスの理想は諦めたりしてしまう場合もあるでしょう。たとえマンション自体の築年数が古くとも、エントランスが綺麗だと人々の印象も良くなりますので、イメージチェンジには最適です。
どの程度の入居者層がターゲットなのか、また立地や敷地面積もしっかり念頭に置いて考えていきましょう。

ロビーまでの道筋

マンションの空間の中で、意外と新規の入居者が気にしているのは居住空間まで誘うアプローチ、風除室、そしてロビー空間です。まさにエントランス部分のこと。こここそ美しくあってほしいと、多くの方は望んでいるようです。

【アプローチ】
街並から家までの架け橋となるエントランスアプローチ。植栽がバランス良く配置されていることで優しい雰囲気とともに凛としたアクセントあるアプローチとなります。
また、誰もが通る道を質感のあるタイルや、レンガなど、外観に調和した素材が埋め尽くされてることで、その歩みの時間が素晴らしいものになるでしょう。居住者はもちろん、来客者様を優雅にエスコートしてくれます。
アプローチは訪ねてくる方々をホストがフォローしきれない場所であります。だからこそ、そこにあるだけで訪れる人の心を癒してくれる、また安全にお家まで導いてくれるそんなアプローチであることが、入居者様にはまた大切なポイントとなるのです。

【風除室】
役割や機能としても重要な、外からの扉とオートロック扉の間に挟まれた空間である風除室。
風除室には冬は締め切って暖かくし、夏は開放して涼しくするという温度調節機能があります。
快適な気温に保たれることで入居者の方が住みやすくなるのはもちろんのこと、ゴミや落ち葉、虫などの侵入も防ぐことができるので、エントランス内や廊下を清潔に保つ効果も期待できます。
また、来客者にとってこの空間は意外とキョロキョロして少し滞在する可能性の高い場所。あら、お部屋番号はなんだったかしら?このオートロックはどうやって解除するんだっけ?と少しの時間を過ごしたり、ホスト側の事情でお待たせしてしまうこともしばしば。この空間の演出の仕方がとても大事になってきます。

【ロビー】
そんなアプローチから風除室を抜けるとエントランスの一部ともいえるロビーがお目見えです。
広々としていて明るいロビーは、マンションを上品に魅せる外せない施設。我々もどこかへ招かれ待機している時、素敵な空間だなぁ。こんなところに住みたい。どんな人が出てくるのだろう。と、ワクワクしながら待った経験があるかもしれません。
観葉植物、ソファなどの家具や調度品、更には絵画などで演出した素敵な空間を、お客様に感じてもらいたいものです。

安全性や防犯性の高さ

2つ目は’安全性や防犯性の高さ’です。大切なご家族が安心して暮らせる家であることは、誰もが重要視するポイントでしょう。

【防犯カメラ】
マンションの入口であるエントランスは、マンション居住者の方以外にも宅配業者や引越し業者、お客様など様々な人が出入りします。
防犯が叫ばれるなかで欠かせない設備です。入館者をチェックすることはもちろん、防犯カメラがあるということ自体が、犯罪につながる行動の抑止力となるのです。
寂しいことですが、お隣やお向かい、上下にどんな方が住んでいるかわからない昨今、多くの人が暮らすマンションだからこそぜひあるとうれしい設備です。

【オートロック】
フレキシブルな働き方が浸透してくる中で、明るくなったら外出して暗くなる前に帰宅する!という風習は随分と変わってきています。特に帰りが遅くなってしまう人には嬉しいのがオートロックです。
若者や女性の場合上京時や引越し時の条件として、2階以上というのを強く希望される方が多いように、防犯面は意識が高いのが特徴です。
マンションに設置されているオートロックのシステムは、戸建てにはないセキュリティの高さが魅力で、近年ではオートロックを2重、3重に設けてセキュリティを強化しているマンションもあります。
解錠の種類も様々で、鍵を差し込むタイプ、かざすタイプ、顔認証など、最新のシステムが導入されています。
しかし設置率は共同住宅全体の約30%といわれています。そのため、安心を第一に考える多くの方にとって、このオートロックの有無は入居を考えるときの大きなポイントとなるでしょう。

管理体制

4つ目のポイントは’エントランスの管理が行き届いているか’という点について。
エントランスを見れば、入居者の質やマナー、そして、管理状態の実態を知ることができます。
清潔なエントランスが保たれていることはもちろんですが、ゴミや汚れがあったり、照明が切れたままになっていたりすると、’管理状態が甘い’と言わざるを得ません。
大きく目立つところとして、エントランスの床や壁は年月が経つと劣化し、見た目も悪くなってしまいます。定期的な改修やメンテナンスで、耐久性をアップさせるとともに清潔感を保ちましょう。
また、掲示板やエレベーター内、特に目に触れるロビーなど、期限切れの張り紙の外し忘れ等には要注意です。騒音や強要スペースに関する注意書きも、敏感な方は多くいらっしゃいますので気をつけましょう。

まとめ

新規のご入居者様がマンションを選ぶ際、どんなところをチェックしているか、そのポイントを見てきました。
その要望にしっかりと答えることは結果としてマンションの資産価値をアップさせることにもつながります。既に住んでらっしゃる方にも、新規の方にも笑顔になっていただけるそんな玄関口を目指しましょう。
「エントランスはマンションの顔」。エントランスさえ魅力的であれば、築年数が古くても良いマンションに見せることができ、マンション全体をつくり変える必要がないので、一石二鳥と言えますね。
人々の目を惹きつけるため、魅力的なエントランスへのリノベーション、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

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